大腸内視鏡検査でわかること
大腸内視鏡検査をうける人は60歳以上の人が多い傾向ですが、大腸癌は40代から罹患率が高くなっています。
来院して大腸内視鏡検査をうけることになった患者さん
主な理由と内視鏡でわかることをまとめてみました
検査のきっかけ
☆便潜血‥‥会社や区など検診など(陽性)でひっかてしまった
前年度もひっかかた(陽性+)のに、放置2年越しという人も稀にいます
放置は絶対によくありません。
癌がひそんでることもあります 大腸癌初期は症状がありませんからね
☆下血や出血、粘欠片、便が細いなどの排便の異常
元気な30代男性 下血が数年前からあったのに、本人が勝手に痔と思い込み、下血を数年放置‥職場の人に強く勧められ内視鏡をしてみたら‥‥
大きな2.5センチ大のポリープがみつかりました
そのポリープを組織検査に出し結果、幸い癌細胞は含まれてませんでしたが、本人組織診断の結果がでるまで1週間は、『毎日癌で死ぬのでないか?』と不安で仕事が手につかなかったと来院時話しておりました。自己診断はやっぱりいけませんね
☆前回の検査でポリープがみつかりその後の経過観察の為
ポリープが複数ありで、1度の検査ではとりきれない人、出来やすい人は1〜2年に一度といわれています
☆家系で大腸癌がいる、そろそろ年も気になる頃、自主的な方
自主性があって、ご自分の健康に興味があって、癌を他人事とみないで、早期発見をしたいと本気に思ってる人。理想的です
内視鏡でわかること
☆大腸癌 主にS字と直腸に多発 50歳頃から増加
☆大腸癌ポリープ ポリープは粘膜が隆起したもの全てのことをいうので、癌とはかぎらないけれど放置しておくと、いつかは癌の細胞に置き換わっていってしまいます
厚生省の難病指定 頻度の高い下痢や粘血便で、比較的若い人に近年増加している
原因は不明
☆大腸憩室炎 自覚症状は少ないが、ひどい時は腹痛下痢や便秘など、高齢なると多い
☆虚血性大腸 腹痛や下血で女性に多い 原因は動脈硬化や便秘など
☆大腸炎 アメーバやウィルス性た細菌が原因